令和6年 重陽祭を執り行いました
昨日、重陽祭を執り行いました。
「重陽」は五節句の一つとして数えられ、中国経由の文化でもあります。
古来より、奇数は「陽数」として縁起の良いものとされていました。
陽数の「三」が三つ重なる「九」は最も良い数で、その九が重なる九月九日を最大の吉日と考えられ行事も行われていました。
神饌は重陽の節句の別名が栗の節句であることから、栗と栗和菓子を供しました。
また、三九日茄子といい、“みくにち”と呼ばれる9月9日、9月19日、9月29日に茄子を食べると中風(ちゅうぶ・脳卒中の後遺症のこと)になりにくいという伝承に基づき、茄子も併せて神前に供しました。
「菊」は古来から延命長寿に効果があるとされ、また菊の花には気品があり、その気品の高さから厄災を祓うといわれており、宮中の宴では酒を満たした盃に菊の花びらを浮かべる「菊酒」を飲み、菊花を愛でたそうです。
これに倣い、神事後に御参列の皆様に菊酒を召し上がっていただきました。
まだまだ暑い日が続きますが、皆様方が心身ともにご健康に過ごされることを御祈念申し上げます。